デクリメント「--」
「デクリメント」とは、整数型の変数の値を1減少させることを言います。
もくじ
具体例
1 2 |
int x = 1; --x; |
と、書くことができます。
1 |
--x; |
「デクリメント」はこのように書き、このコードだけで変数xの値を-1することができます。
上記のデクリメントの式では、「x から 1 減算した値を、x に再度代入する」という処理が実行されており、
1 |
x = x - 1; |
と、このように書き換えることができます。
では、改めてコードを見てみましょう。
1 2 |
int x = 1; --x; |
1行目で、変数x を 1 で初期化しています。
2行目で、変数x のデクリメントが行われているので、最終的に変数xは「0」になっています。
「前置デクリメント」と「後置デクリメント」
デクリメントには、前置デクリメントと後置デクリメントの2つがあります。
1 |
--x; |
このように変数の前に--を置くものを「前置デクリメント」といい、
1 |
x--; |
このように変数の後ろに--を置くものを「後置デクリメント」といいます。
両者とも「変数を-1する」ということに変わりはなく、最終的な変数の値に変わりはありません。
プログラミング初心者の方の場合、
「デクリメントを使用するときは、前置デクリメントを利用する」
と思っておいていただいて結構です。
後置デクリメントを使わなければならない、といった場面はほとんどないかと思います。
詳しく前置と後置の違いを知りたい方は、インクリメント「++」の説明をご覧ください。
1を減算するのか、1を加算するのかの違いだけで、基本的な部分に違いはありません。